■SANABAGUN. 渋谷路上LASTライブ 完全レポート!あの日、渋谷でなにが起きていたか。

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東京・渋谷。
多くの人が往来するこの街で、毎週、駅の周辺に大きな人だかりを作る集団がいる。
管楽器を含めた8人組・生ヒップホップバンドのSANABAGUN.だ。
「渋谷ストリート発」と称され、リリースされた1st album『Sun of a Gun』はタワーレコード渋谷店を中心に大展開。タワーレコード渋谷店の選ぶ2014年度年間ベストヒップホップアルバムにも選出された。
そして、1st albumから1年経たずしてビクターエンタテインメント内レーベル「CONNECTONE」とメジャー契約を果たすという超注目すべきバンドである。

そんな彼らだが、予てから「俺らは路上ミュージシャンではない。」「渋谷ストリート発ではない。」との発言を繰り返している。




そんな彼らの路上LASTライブが予告された。
10月19日(月)。メジャーデビューを控えた彼らは、愛も憎しみも詰まった渋谷路上になにを残していくのか。




予告されたJR渋谷駅西口にはいつもの数倍の人が駆け付け、人だかりの後方ではメンバーが見えずらいほどの状況であった。
『HSU What』『WARNING』などお馴染みの4曲をプレイし、早々に切り上げるメンバー。なにしろ人が多すぎる。いつもは止めに入る警察もあまりの人の多さに笑っていた。

setlist
01.Sun Of A Gun Theme
02.HSU What
03.人間
04.WARNING


「いつもなら移動してやるんだけどさ、今日はこのまま高架下とかに行っても更に大変なことになっちゃうから、このままやるわ。ゆっくり行こうぜ。」と高岩(Vo.)が話し、スローナンバー『まさに今、この瞬間。』を披露。普段馬鹿ばかりやっている男が見せる真剣な眼差しに渋谷の空気が支配されていく。
しっとりと歌い上げると、一転して、JAZZ愛好家に一言物申す痛烈ナンバー『居酒屋JAZZ』を放つ。暴れまわる2MCに観客もヒートアップし、『大渋滞』で更に畳み掛けようとしたところに警察が登場。残念ながらこれにて終了となってしまった。

setlist
01.まさに今、この瞬間。
02.居酒屋JAZZ

中断されたにも関わらず、一向に減る気配ない観客によって、この日200枚用意した路上限定盤は一瞬でなくなってしまう。すごい勢いだ。

売るモノもなくなってしまったことで、もう路上ライブも終了の雰囲気…だが、最後にビシッと決めようとのことでラストセットが決定。その準備にかかっている最中、岩間(MC.)がマイクを握った。
「すげー"路上ライブ辞めないで"って声を聞いたんですけど、俺らにしたら"ずっとゴミ食べてて"っていう風にしか聞こえないんですよ。いいですか?路上ミュージシャンじゃ食っていけないんですよ。俺ら最初、ハコでノルマ取られんの嫌だって路上ライブ始めて、路上ライブで満足出来なくなったからメジャー行くんすよ。インディーズでもP-VINEから1枚出して、どんどん登っていってるSANABAGUN.。今日集まってくれた人は応援してくれるって信じてるから。」

続いて高岩が話す。
「2013年の椎名純平さんのオープニングアクト、高岩遼ヒップホップサイドから始まったんだ。そこから皆誘って今の俺らがいます。10月21日にメジャーデビューします。皆、1人につき100人に紹介してくれ。そしたら俺ら近い将来、ここ(渋谷)に高級車停めるからさ。そしたら皆乾杯よろしくやろうよ。頼むぜ。」

そして8人が円になって集う。「渋谷の路上の最後はこれをやろう。」

「これが…SANABAGUN.だ味わえ!」

いつもの号令と共に『Sun of a Gun Theme』が鳴らされ、間髪入れず『HIS MASTERS VOICE』をドロップ。普段めったに披露されないこの曲(初披露?)は路上限定盤のみに収録されており、渋谷や路上、仲間達のことが歌われている。曲の終盤にはマネージャーがステージに呼び込まれ、「この男が俺らをネクストステージへと連れて行ってくれた張本人です。」と紹介。まさにラストにふさわしい幕開けとなった。

次に「パラシュートの曲やろうぜ!」と高岩の号令で『人間』を披露。「簡単な歌詞だから皆歌おうぜ!」と煽ると、渋谷は「布団へ帰ろうぜ」の大合唱。ここは本当に路上なのか?と疑いたくなるほどの盛り上がりとなった。

高岩「次の曲でマジでラストです。SANABAGUN.をこの汚い渋谷の路上で観るのは次で最後です。今日ここで立ち止まって聴いてくれている皆、自慢してくれ。SANABAGUN.を、売れてない頃から、応援してるんだって。自慢してくれ!!」

そしてラストチューンは『WARNING』。「レペゼンSANABAGUN.」のコールと共に小気味良いビートでドライブしていく。恒例のコールアンドレスポンスでは、いつも以上に煽るメンバーの姿に路上最後の気迫を感じる。そして渋谷の街中にSANABAGUN.の名前が響き渡るほどのボルテージのまま、最後のサビへ突入し、大盛り上がりのまま演奏を終えた。

「最後は全員でジャンプして着地。」という恒例(!?)の締めもいつも通り観客を騙し笑わせるメンバー。(エモーショナルなカウントダウンをするので本当に騙された。)
「俺ら99%ユーモアで出来てるからさ。」と戯ける高岩。最後までSANABAGUN.らしいステージだった。

setlist
01.Sun Of A Gun Theme
02.HIS MASTERS VOICE
03.人間
04.WARNING







ライブを終え、抱き合い、称え合うメンバー。そして観客からは鳴り止まない拍手。
(メンバーのご両親からシャンパンの差し入れがあり、皆で乾杯する一幕も。)
高岩「まるで解散みたいな雰囲気になってるけどよ、また10月21日からまた俺らの一つのエピソードが始まるんで。エピソードの数は『STAR WARS』には負けねぇから。」

蒸せ返るような暑さの夏の日も、身体が震えてしまうような冬の日も、ただただ路上に立ち続けてきた彼ら。もうこれで渋谷の路上で彼らの姿を観ることはないだろう。だが、これからはメジャーというフィールドで暴れまくり、そして日本を飛び出し、彼らの掲げる「NFLハーフタイムショー」に…なんて日もそう遠くないのでは…?
いずれにせよ、これからも目が離せそうにない。


SANABAGUN. メジャー1st mini album「メジャー」リリース記念スペシャルイベント「全日本コンクリート巡り 国内編」

2015年10月21日(水)東京都 タワーレコード渋谷店1Fイベントスペース
2015年11月1日(日)宮城県 HMV仙台ロフト
2015年11月1日(日)宮城県 タワーレコード仙台パルコ店
2015年11月7日(土)神奈川県 タワーレコード横浜ビブレ店
2015年11月8日(日)埼玉県 浦和パルコ正面入口
2015年11月15日(日)東京都 タワーレコード池袋店
2015年11月15日(日)東京都 タワーレコード新宿店
2015年11月29日(日)北海道 タワーレコード札幌ピヴォ店
2015年11月29日(日)北海道 HMV札幌ステラプレイス
2015年12月5日(土)兵庫県 ミント神戸2Fデッキ特設ステージ
2015年12月5日(土)大阪府 タワーレコード梅田NU茶屋町店
2015年12月6日(日)京都府 タワーレコード京都店
2015年12月6日(日)愛知県 名古屋パルコ西館1Fイベントスペース
2015年12月13日(日)福岡県 タワーレコード福岡パルコ店
2015年12月13日(日)広島県 広島アリスガーデン

SANABAGUN.オフィシャルサイト
http://sanabagun.jp/


(文:ヤット)