2014-12-30-23-18-12


一発目のMCから「なにか会場に違和感がある。」と話す細美。確かに今年から会場のレイアウトが変わったが、原因はそれだけじゃなさそうだ。
“Silver Birch”を歌い終わったところでその違和感の正体を口にする。

細美「そうか、わかった。お前らこう発散したくても会場つまみ出されるし、明日の年越し出来なくなるし我慢してるんだな。檻に入れられた羊みたいだな。もう牙を剥くのを止めたんだな。俺、そう思ったらすげーグッときちった。今日はお前らの為に、明日声出なくなってもいいから歌うわ。」

歓声が上がっていたが、このMCは決して客席を褒めたMCではないだろう。反体制を掲げてきた細美がそうなってしまった客席をそう言うはずがない。

続いて披露された“Thirst”“Unhurt”は言葉通り今までにない気迫の演奏だった。

細美「俺、今日を楽しみにしてたんだよ。ここはさ、カッコいいバンドがステージでカッコいい演奏をして、それに歓声上げるところじゃないだろ。主役はステージじゃなく、お前らで、普段いろいろあるお前らがここだけは水を得た魚のようになれる場所だろ?お前らに必要なのは巨大なステージでもスクリーンでもない気がする。…まぁ来年も頑張っていきましょう。」


細美「いろいろ言っちまったけど、俺、ロッキンオンは日本で一番好きな音楽雑誌だからね。……でも仲間でも分かり合えないことってあるよな。」

“Lone Train Running”のイントロで細美はこう話す。

細美の想いが通じたのか、そこからは堰を切ったような大合唱と盛り上がる客席。覚悟を決めてダイブしているキッズもいた。その勢いは“Insomnia”“紺碧の夜に”とラスト止まることはなかった。

細美「お前ら最高だ!」
そう笑顔で言い残し、ステージを後にした。

鳴り止まぬアンコールに呼ばれた細美はこう話した。

細美「良かった。やっぱりお前らは俺の思った通りのお前らだった。俺今すげーグッときてるんだよ。こう、開かなかったドアが開いた瞬間…ベルリンの壁が崩壊した瞬間…そんな大げさなもんじゃないけど(笑)」

「俺たちがお前らにしてやれることなんてなんもないんだよ。ただ、俺たちはお前らが楽しんでる姿を日本一楽しんでるバンドです。ありがとうございました。the HIATUSでした。」

そんな満面の笑みのまま、オーラス“Waiting For The Sun”へ。

細美「俺は今日のことをツマミに正月いい酒が呑めそうだよ。来年も良い年にしましょう。良いお年を!」

男の生き様とそれに突き動かされるオーディエンス。両者の美しい関係性をが浮き彫りになった良いライブだった。



12/30 the HIATUS@CDJ1415
セットリスト

Centipede(リハ)

The Ivy
Storm Racers
The Flare
Monkeys
Deerhounds
Horse Riding
Silver Birch
Thirst
Unhurt
Something Ever After
Lone Train Running
Insomnia
紺碧の夜に

EN
Waiting For The Sun


(文:ヤット)