HOLIDAYS OF SEVENTEEN『new school』

2014-05-11-12-31-17

◼︎HO17 IS BACK!!これがパワーポップシーンの『new school』だ!

キラキラのパワーポップ街道をひたすら走り続けるHO17ことHOLIDAYS OF SEVENTEEN。昨年末にベースとキーボードの2人が脱退という大きな出来事があったが、2人編成でのアコースティックライブ、サポートメンバーを入れてのバンド編成ライブを精力的に行うなど、歩みを止めなかった彼らがついに約1年半ぶりの全国流通音源『new school』をリリースした。

今作の最大の特徴といえばHO17史上初の日本語詞に踏み切ったことだろう。のっけから正統派EMOサウンドに乗せて日本語詞を高らかに歌い上げている。英語詞でずっと歌ってきたバンドが日本語詞に挑戦すること自体はよくあることで、その中には日本語による語感の響きの違和感が強すぎてバンドの評価が下がってしまうなんてケースもあるけれど、今回のHO17の挑戦は一聴した瞬間からスルッと耳に馴染むことが出来たし、断然アリ、むしろ良いんじゃないか日本語!という印象。

また今作は山本幹宗(ex-The Cigavettes)、長島涼平(the telephones)、GOI(ex-99RadioService)、BOBOなど豪華ゲストがサポートミュージシャンとしてバンドに華を添えている。彼らに彩られながらバンドの芯である三浦太郎(Vo. / Gt.)のまっすぐで透明感のあるボーカルと、彼の紡ぐキラキラなメロディーは更に輝きを増している。M3『Always Fantasy』とM6『When The Morning Comes』は特に良いメロディーでこのアルバムでフェイバリットに挙げるとしたらこの2曲を挙げたい。(『When The Morning Come』は曲の雰囲気も今までにない大人な仕上がりもGOODでした!)

和製Weezerと呼ばれたデビューから上京、メンバーの脱退、交通事故など様々な紆余曲折を経て辿り着いた、これが彼らの21世紀パワーポップシーンの『new school』宣言。高らかに鳴らされた珠玉のメロディーたちをしっかりと胸に刻みたい。



(文:ヤット)