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前作からは約一年七ヶ月ぶりの、
9枚目のアルバム『メメントモリ』がリリースされた。

今年、デビュー10周年となるLUNKHEAD。
昨年の夏からバンドとしてのライブ活動を一時休止し、Vo.小高氏のソロアルバム発表など、メンバーそれぞれが個々で活動していた。
そしてようやく迎えた活動の再開、シングル「いきているから」のリリース、SHIBUYA-AXでのワンマンライブを経て、今回の新たなオリジナルアルバムのリリース。
期待に胸を膨らまして、発売を待ち望んでいたファンも多いことだろう。

 

一言で言うなら、もう、とにかくかっこいい。
一曲ずつ再生するごとに、思わず溜め息をついてしまうほど。

LUNKHEADを一度でも聴いたことのある人なら手に取るべきアルバムだし、今まで聴いたことがなかった人にも、是非聴いてもらいたい作品だ。


タイトルとなっている「メメントモリ」。

ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」を意味する警句。
日本語では「死を記憶せよ」や「死を思え」と訳される。

タイトルからして、すでにド直球な感じだが、
一枚を通して聴くことで、この作品に込められた「メメントモリ」の意味を感じ取れるような、そんなアルバムとなっている。

―負けないように 砕けないように
心が折れてしまわないように
痛いくらいの 心臓の音
からだじゅう全部が叫び続けていた

僕は生きている 
ここに生きている
(アルピニスタ)


―明日死ぬぐらいの感じで
生きられたならどんな風に
この世界は見えるだろうか
君の孤独に気付けたのだろうか
(明日死ぬぐらいの感じで)


―まるで奇跡のように過ぎていったあの日
それだけ時が過ぎても
それは幻の日々なんかじゃなくて
確かにそこで僕らが生きた灯だったんだ
(幻灯)


歌詞に織り込まれた"生死"と対面するなかで生まれていく、想いの数々。

歌詞だけを読んでいると、(本人もブログで認めているが)重いのかもしれない

だけど、不思議と曲を聴いて気分がどんよりするものはない。
暗さだけではない、彼らなりの"
生死"に対する答えが見えてくる気がする。

ある曲は今日から明日へと
一歩ずつ歩みを進めるための歌。
またある曲は誰かが生きていた証の歌。
そして、僕らが生きる、生きていくための歌。


"生死"というものは、表裏一体で、どこか現実味のない現実。
私たちは直接対面してみないと、なかなかその重みに気づかない。

向き合うからこそ感じられる
"生きている"
苦しさ、難しさ、虚しさ
でもそこに確実に存在する、素晴らしさ。

"生きている"
そのことを耳で、脳で、感じさせてくれる。

感じることができるんだ。
 
そう、いきているから

 

LUNKHEAD Official HP

(文:39.)