「大事なお知らせ」

好きなアーティストであればあるほど、もっとも見たくないのがこの言葉かもしれない。

THE UNIQUE STARが無期限活動休止を発表したのは2月の下旬のことだった

THE UNIQUE STARは男女混合4ピースのギターロックバンド。
Vo.エバタヒロカズの独特な歌声と歌詞の世界観、キャッチーなメロディーと破壊力のあるサウンドは、一種の中毒性があり、一度聴いたら忘れられない。
爆発的なライブパフォーマンスを武器に、精力的に活動していた。

2010年にデビュー、3枚のミニアルバムと1枚のシングルをリリース。
昨年秋にベース、カワダヒロシが脱退してからは、サポートメンバーにthe storefrontの小原晋太郎を迎え、活動を再開していた。

今振り返ると、昨年ミニアルバム『LEVEL9』がリリースされた際に、オフィシャルブログで何かを暗示するかのような発言がされていたが、こんなにも早くその日がやってくるとは、少なくともファンは想像していなかっただろう。



活動休止前、最後のライブは4月11日。
5周年の節目を祝うこの日につけられたタイトルは
"SUPER ONE-MAN LIVE"「FIVE」だった。

初めてのワンマンライブを含め、何度も彼らのライブを観たShibuya O-Crestへ、私は向かった。

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会場は緊張と興奮に包まれ、
なんとも言い難い複雑な心持ちで待ちわびる人たちで溢れていた。

開演時間から10分を過ぎた頃、フロアが暗くなり、歓声が上がるのと同時にライトが灯され、ステージに張られた白い幕を通してメンバーのシルエットが浮かび上がった。

いつもより長めのSEから「Fix you,Fix you」
爆音とともに幕が開き、メンバーが姿を現した。

立て続けに曲が演奏され、一息ついた最初のMC。
固唾を飲んで見守るファンを前に、
「今日、予報では晴れだったのに、雨降りましたね。
(
後ろを振り返り)あいつのせいだ。」
と自他共に認める雨女、Dr.リカさんの話題で笑いを誘った。
ツアー先のホテルで、メンバーそれぞれの部屋に絵が飾られており、
なんでも、
リカさんの部屋のだけ、雨雲と激しい雷雨の絵だったそうだ(笑)

ライブでいつも演奏される曲から久々に聴く曲まで、新旧織り混ぜて会場を盛り上げていく。

「改めまして、"FIVE"へようこそ。
無期限活動休止前、最後のライブなんだけど、その前に、5周年なんだよ。
5年間いろんなことがあった。
子供が親に愛されて育つように、バンドもファンに愛されて育つものです。
5年間、THE UNIQUE STARを愛してくれて、ありがとう。」

その言葉の後に演奏された「僕が人でいる理由」では、珍しく出だしで間違い、
まさかの展開にエバタさん本人が一番驚いていたように見えた(笑)
口を手で隠したまま、ぐるっと一回りして、
「子供の下りからもう一回」というファンの掛け声に応えていたが(笑)
「ライブって感じだね。」
と笑顔で話していた。

最後の「JOKER」まで走り抜けるように、あっという間に本編が終わった。

ダブルアンコールで演奏された「ベートーヴェンを聴きながら」は音源よりも少しアップテンポで、解放された音の響きに鳥肌が立つとともに、涙ぐんでしまった。

トリプルアンコールでは、エバタさんが一人で登場。
「一度も人前で歌ったことのない曲を」
と、『LEVEL9』
の隠しトラックとして収録されている曲を、弾き語りで、マイクを通さずに歌ってくれた。

アンコールを含め全25曲、長い長いステージが幕を閉じた。

終演後、ステージ横のスクリーンに文字が映し出された。

06THANK YOU!
SEE YOU AGAIN.

THE UNIQUE STAR



ありがとう、また会う日まで。

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【セットリスト】

01 Fix you,Fix you
02 Darlin'
03 Sally
04 宇宙少年
05 L
06 Friday,kiss me friday
07 ブリットポップの教え子たち
08 チャイナチャイナ
09 HELLO
10 HEAVEN
11 +Distortion
12 真夜中4時
13 センチメンタリー
14 僕が人でいる理由
15 17才
16 プラスチックの夢
17 ドクター・ラヴ
18 この夜が明けたら、世界は僕のモノ
19 不敵な笑みを浮かべる日
20 バタフライ狂想曲
21 JOKER

EN1 東京
EN2 ゴッホとアンプリファー
EN3 ベートーヴェンを聴きながら
EN4 『LEVEL9』シークレット・トラック(弾き語り)


【THE UNIQUE STAR official HP】
http://www.theuniquestar.com/