CDショップ店員による、今一番オススメしたいCDを決める「CDショップ大賞」。
2/27はその第四回の表彰式が行われた。

今回大賞に輝いたのは「ももいろクローバーZ」というアイドルグループ。星野源やサカナクションといった強豪を抑え、見事受賞した。
ももいろクローバーZ、通称ももクロはスターダストプロモーション所属の5人組アイドルグループ。常に全力で挑み続ける姿勢と、今まであったアイドル像を更新していくような活動でアイドルファンのみならず、サブカル層、ロックファンなどにも大人気のグループ。この春には横浜アリーナで2DAYS公演が控えている。

さて、ではなぜ今回ももクロが受賞出来たのか、受賞作「バトルアンドロマンス」を分析してみよう。

①音楽性の幅広さ

1stアルバムである「バトル アンド ロマンス」の特徴はなんといっても曲幅の広さ。ハードロック、高速テクノビーツ、J-POP、ミクスチャー、ラップ、レゲエ、ドラムンベース、アイドルソングなど様々な要素の音楽が散りばめられており、まるで「音の遊園地」状態である。

更にももクロ楽曲の特徴とでもいえるBPMの高さ。これが非常に気分を高揚させる要素であり、後述する歌詞と合わさって、聴くものを奮い立たせる。

「ももクロは変な曲ばかり歌っている」というイメージを持たれているかも知れないが、このアルバムを聴いていただければそうではないことがわかる。
奇抜な曲も多いが、普通に良い曲として成り立つ曲も収録されている。こういった曲をリード曲に持ってこない辺りがにくい。

今回アルバムに楽曲提供したのはニコニコ動画で有名となった「ヒャダイン」こと前山田健一や、大槻ケンヂも参加するバンド「特撮」のギターNARASAKI、AKB48の「ポニーテールとシュシュ」などを代表曲に持つタダシンヤなどが参加している。
こういった作曲陣の選択、バランス感覚も大賞を受賞した要因だろう。


②ももクロの歌詞

アイドルソングの歌詞のイメージってどんなものだろうか。例えば「君が好きだよ。」だとか「恋しちゃいました。」だとか。
ももクロもそういう曲がまったくない訳ではない。だが歌詞の大半は「アイドルとしてのプライド」「努力讃歌」を歌い上げる。
これがこの時代、暗い世の中だけど頑張らなきゃ…という時代とうまくリンクし、高いBPMの楽曲と合わさり聴くものをを鼓舞している。よく「アイドルは時代を映す」と言われるが、正にももクロはこの時代だからこそ共感されたのではないだろうか。


今回受賞した「バトルアンドロマンス」は本当に素晴らしいアルバムだ。より多くの人に聴いて頂きたい。
そしてこれを読んでいるももクロファンの方々には過去の受賞作も是非聴いて頂きたい。
相対性理論、THE BAWDIES、andymoriも素晴らしいアーティストであり、受賞作は「バトルアンドロマンス」にも劣らない作品だ。

最後に。
これからも当サイト「musicoholic」ではこのCDショップ大賞に注目していき、もっと良質な音楽が世の中に届くように応援します。


大賞
ももいろクローバーZ「バトル アンド ロマンス」

準大賞
星野源「エピソード」

部門賞・洋楽賞
Foster The People「Torches」

部門賞・マエストロ賞
山下達郎「Ray Of Hope」

部門賞・ニューブラッド賞
Fear, and Loathing in Las Vegas「NEXTREME」
YeYe「朝を開けだして、夜をとじるまで」

部門賞・ライブパフォーマンス賞
モーモールルギャバン

部門賞・全日本CDショップ店員組合 2012特別賞
薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」

北海道ブロック賞
サノトモミ「ミッドナイト エクスプローラー」

東北ブロック賞
熊谷育美「その先の青へ」

関東ブロック賞
玲里「KISS AND FLY」

甲信越ブロック賞
Negicco「GET IT ON!」

東海ブロック賞
cinema staff「cinema staff」

関西ブロック賞
N'夙川BOYS「PLANET MAGIC」

中国四国ブロック賞
宇宙人「お部屋でミステリーサークル」

九州ブロック賞
mahos「icicles」